三菱UFJ銀行、貸金庫サービスの継続を表明

盗難事件受けても「一定の需要」、半沢頭取が管理強化を強調

三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は1日、同行の貸金庫サービスを継続する方針を明らかにした。同行では昨年、元行員が顧客の貸金庫から現金などの多額の金品を盗む事件が発覚し、サービス撤退も含めて検討されていた。

この方針は、1日付で全国銀行協会の会長に就任した半沢頭取が、東京都千代田区で開かれた記者会見で表明したもの。

半沢頭取は、災害時の貴重品や重要書類の紛失対策として一定の需要が存在すると指摘。今後は管理体制を強化したうえで、貸金庫サービスを継続する考えを示した。ただし「事業環境の変化によっては、あらためて見直すこともあり得る」とも述べ、柔軟な対応の可能性を残した。

同氏はこれまで、貸金庫の存廃を含めた方針を3月までに示すとしていた。

なお、今年2月にはみずほ銀行でも行員による貸金庫の窃盗が明らかになったが、公表されず、銀行業界全体の信頼性に影響を与えている。

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