広島・府中町の殺人事件、被害男性の死因は外傷性ショックと判明

広島県安芸郡府中町の水分峡森林公園で発生した殺人事件について、広島県警捜査本部は14日、司法解剖の結果、被害男性の死因が外傷性ショックであったと発表した。男性は頭部および顔面に骨折があり、鈍器のような凶器で激しく殴打されたことが致命傷となったとみられている。

被害者は中年の男性と推定されているが、身元は依然として確認されていない。現場には本人を特定できる所持品が見つかっておらず、犯人が持ち去った可能性もあるという。

捜査本部によると、男性は複数回にわたり頭部を殴打されたとみられ、出血を伴う重傷を負っていた。現場の状況から、犯人が凶器を持って逃走した可能性は低いと判断している。

事件は12日深夜、公園内で発生。広島東署の警察官が、公園管理事務所付近で血を流してうつぶせに倒れている男性を発見し、死亡が確認された。発見の約30分前には、公園利用者から「助けを求める声が聞こえた」との110番通報があった。

県警は翌13日に殺人事件として捜査本部を設置し、現在80人態勢で防犯カメラ映像の解析や周辺の聞き込みを進めるなど、犯人の行方を追っている。

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