日韓国交正常化60周年を記念し、次世代の相互理解と協力を目的としたフォーラム「日韓未来世代との対話 in Tokyo」が、2025年5月14日、慶應義塾大学三田キャンパス東館 G-lab にて開催された。
本フォーラムは、日韓の20~30代の若者を対象に、外交・安全保障・経済・教育分野の専門家による意見交換を通じて、両国関係の未来を展望する場として企画됐다。主催は日本平和構築研究所(NPI)、東アジア研究院(NEAR財団)、韓国国際交流財団(KF)などで、日韓両国の研究機関と協力のもと実施された。
報告者として早稲田大学の深川由起子教授が登壇し、日韓経済協力の変遷と課題を分析した。パネルディスカッションでは、日本からは小野智子氏(日本国際協力機構)、増田幹人氏(駒澤大学)が、韓国からは崔恩美氏(嶺南政策研究院)、李信和氏(高麗大学)、朴榮澤氏(国防大学)が参加し、安全保障や相互文化理解について活発な議論が交わされた。司会は慶應義塾大学の西野純也教授が務めた。
現場では日韓両言語による同時通訳が提供され、両国の参加者は互いの立場や考え方を尊重しながら意見交換を行った。会場には多くの学生や若手専門家が集まり、両国関係の将来に対する関心の高さを示した。
関係者は「相互信頼と未来志向の関係構築には、こうした次世代交流が不可欠」と口を揃えた。今回のフォーラムは、日韓関係の新たな接点を築く第一歩として注目されている。
