国連軍縮フェローシップ・プログラムの一環として、6月27日から7月3日まで、世界各国の若手外交官ら計23名(うち国連職員1名)が日本を訪れ、長崎・広島・東京で核兵器の非人道性や日本の軍縮・不拡散の取り組みを学んだ。
長崎では6月28日、一行が平和公園を訪れ、原爆の爆心地に献花した後、長崎原爆資料館と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を視察。鈴木史朗・長崎市長主催の歓迎昼食会が開催され、被爆者の築城昭平氏による被爆体験講話や質疑応答も実施された。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の河合公明副センター長による講義、さらにナガサキ・ユース代表団との意見交換も行われた。
広島では6月30日に広島平和文化センターの香川剛廣理事長の講義を受け、広島平和記念資料館を訪問。原爆死没者慰霊碑への献花を行った。その後、松井一實・広島市長が歓迎昼食会を主催し、被爆者の小倉桂子氏による体験講話および質疑応答、谷史郎副理事長による講義も実施された。7月1日には放射線影響研究所のリチャード・スポスト統計部長から放射線被害に関する講義を聴講後、原爆ドームなど平和記念公園を見学した。
東京では7月1日に外務省の林美都子軍縮不拡散・科学部審議官が歓迎夕食会を開き、翌2日には同省関係部局が日本の軍縮・不拡散政策や原子力の平和利用、大量破壊兵器、新興技術に関する国際動向について説明した。同日午後には、第五福竜丸展示館を訪問して核実験による被害への理解を深めたほか、日本橋ふくしま館も視察した。
国連軍縮フェローシップ・プログラムは、開発途上国を中心とした若手外交官らを対象に1979年から実施されており、日本は1983年から本プログラム参加者を毎年招待し、広島・長崎で被爆の実相を伝えている。
