同志社大学に刻まれた韓国詩人の魂 尹東柱と鄭芝溶の詩碑

京都・同志社大学今出川キャンパスには、韓国近代文学を代表する二人の詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ)と鄭芝溶(チョン・ジヨン)の詩碑が並んで設置されている。場所はハリス理化学館の西側。静かな学び舎の一角に建つこの詩碑は、日韓の文学と友情の象徴となっている。

尹東柱と鄭芝溶はかつて同志社大学で学び、青春の一時期を京都で過ごした。日本統治時代、詩人としての志を貫いた二人の作品は、抑圧の中でも人間の尊厳と自由を歌い上げた。尹東柱の「序詩」や鄭芝溶の「郷愁」は、今も韓国で広く愛読され、平和と人間愛の象徴として評価されている。

詩碑の前には、韓国から訪れる修学旅行生や観光客が絶えず、多くの人々が花を手向け、静かに祈りを捧げている。時を超えて響く詩の言葉は、国境を越え、京都の空の下でも生き続けている。

同志社大学の関係者は「この詩碑は文学を通じた日韓交流の証であり、若い世代が互いの歴史と文化を理解する貴重な場所となっている」と話している。

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