石破茂首相は6日の衆院予算委員会で、立憲民主党の石川香織氏から選択的夫婦別姓法案の採決時に自民党として党議拘束を外すか問われ、「党議拘束を外すことには慎重だ」との見解を示した。
石破首相は1997年の臓器移植法を例に挙げ、「党議拘束を外すのは死生観や価値観の根幹に関わるもの」と述べた上で、選択的夫婦別姓はそれとは「かなり趣が異なる」との認識を示した。さらに、「採決の対応については、党内でそれぞれの担当者が判断し、党として決めるべきことだ」と述べ、明言を避けた。
一方、石破首相は夫婦別姓制度について、「個人的には肯定的だ」としつつ、「党総裁として党内の意見を収斂させられるよう、幹部と協議を続けている」と強調した。
夫婦別姓法案は現在、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会がそれぞれ提出した案が審議されている。自民党内でも意見が割れており、採決への態度を決めかねている状況が続いている。
