パレスチナ自治区ガザ地区で7日、イスラエル軍による攻撃で少なくとも36人のパレスチナ人が死亡した。このうち6人は米国が支援する人道支援物資配給センターの近くで犠牲になったと、ガザ地区当局が発表した。
ガザ地区南部ラファで起きた事件では、配給所から約1キロ離れた場所に集まっていた市民に向けてイスラエル軍が銃撃を行った。現場にいた目撃者によると、「数千人が物資を求めて集まっていたところ、イスラエル軍が最初に空中に警告射撃を行い、その直後に民間人に向けて発砲した」という。
これについてイスラエル軍側は、「部隊に危険を及ぼすように接近した者に対して警告射撃を行った」と説明している。
配給センターを運営するガザ人道財団(GHF)は、ハマスによる「直接的な脅威」を理由に、事件当日は物資配布を停止していたと明らかにした。
ガザ地区の保健当局によると、現在までの総死者数は5万4772人に達し、その大半が民間人だとしている。
今回の事件を受けて国連事務総長は直ちに調査を行うよう求めている。
