夏休みの終わり、全国から集まった教師たちが一堂に会し、「子ども主体」というテーマをめぐって徹底的に議論した。カタリバ主催の「ルールメイキング・ティーチャーズ・キャンプ」である。参加者は5時間ノンストップで、本質観取、トークセッション、フィッシュボールを行い、「子どもが主体となる教育とは何か」を掘り下げた。体力的には限界に近づきながらも、教師たちの熱気と学び合う姿勢が互いに大きな勇気を与えたという。
続いて岐阜県本巣市では、元大空小学校校長の木村泰子氏、川治教育長との鼎談が開かれ、「子どもが主語であるとはどういうことか」が議論された。この場で「悉皆研修ではなく、自発的に集う“この指とまれ型”研修、そして教育委員会による全面的なサポート体制を整えるべきだ」との提案がなされると、川治教育長は即座に「やろう!」と応じ、終了後すぐに具体的なプランを練り始めた。その行動力と包容力に、参加者から感嘆の声が上がった。
近年、教育界では「子ども主体」「子どもが主語」「子ども真ん中」「学習者中心」といった言葉が広く使われるようになっている。しかし、その本質をどこまで深く言語化し、捉え切れているのかについては、依然として課題が残る。今回の議論は、スローガンにとどまりがちな「子ども主体」論を、実際の実践へとつなげる大きな転機となった。
参加者の一人は「この夏は、自分自身が『子ども主体』の本質理解をさらに一歩深められた忘れがたい時間だった」と語った。教師と教育行政が共に新たな実践を描き始めた今回の試みは、日本の教育界に新たな風を吹き込む兆しとなっている。
