[ 追悼辞を述べる金大使代理 ]
民団東京本部(呉永錫団長)が主催する第102周年関東大震災韓国人殉難者追念式が1日、駐日韓国文化院で執り行われ、東京本部をはじめ首都圏の団員ら約300人が参席し、同胞犠牲者の霊を慰めた。駐日大使館と在外同胞庁が後援した。都内や千葉でも市民団体主催の集会、記念式が開かれた。
東京本部の朴康一副団長が1923年の大震災直後から今日に至る経過報告を行った後、呉団長は追念辞で「災害は偏見と憎悪が結びついた時、より一層の惨禍をもたらす。過去の過ちから学び、民族間の差別をなくす努力を続けていくことが人類共通の課題であることを心に刻まなくてはならない」と昨今の排外主義の台頭に警戒感を示した。
金壯炫大使代理(政務公使)は「韓日両国が共により広い未来へと進んでいくためには過去の歴史をありのままに記憶し、省察する勇気が必要だ。民団は記憶と追悼の心を繋いできた。韓日両国は互いに話し合い、理解し合いながら、これからも努力を続けていくべきだ」と強調した。
東京韓国学校合唱団の追悼歌の後、公明党の竹谷とし子、河西宏一両議員、立憲民主党の塩村あやか議員、共産党の山添拓議員らが献花した。民団中央本部の金利中、任泰洙、金春植三機関長に続き、日韓親善協会中央会の河村建夫会長、東京日韓親善協会連合会の保坂三蔵会長、各党の都議、報道関係者らが列に続いた。
震災が起きた11時58分に参列者一同が黙とうし、式典を終えた。
