日帝時代の戦争遺跡保存と研究を目的とする「日帝戦争遺跡ネットワーク」が、10月18日と19日の両日、韓国・光州市富平区で第1回全国大会を開催する。
大会は光州富平の「ビエンナーレアートセンター」を会場に開かれ、1日目(18日)には全国シンポジウムが行われる。シンポジウムでは、光州における日本軍工場と強制労働の実態、アルミ精錬工場の歴史的考察、戦争遺跡保存運動と市民社会の課題、光州の抗日運動と保存活動、近代産業遺産としての価値など、多岐にわたる研究発表が予定されている。仁川陸軍造兵廠調査委員会による活動報告も行われる。
2日目(19日)は「仁川陸軍造兵廠フィールドワーク」として、仁川市内の戦争遺跡をめぐる現地調査が実施される。参加者は地下鉄1号線白雲駅から集合し、高射砲陣地、東京病院軍港、旧引込線跡、仁川陸軍造兵廠跡、三菱製鋼所跡地と住宅地、日本人租界地、旧仁川府庁舎などを訪ねる行程となっている。
主催者側は「日本帝国主義時代の軍事施設や関連遺構は近代史を理解する重要な手がかりであり、市民と研究者が力を合わせて保存・継承していく必要がある」と強調している。
なお、シンポジウム・フィールドワークともに参加費は無料で、フィールドワークの昼食代や交通費は各自負担となる。
