北海道札幌市清田区で4月13日、市民団体「学美北海道」が朝鮮学校に対する差別の是正を訴える街頭宣伝を実施した。今回で299回目となる継続的な活動で、教育の機会均等と人権尊重を求める声を上げた。
主催者側は、1948年採択の世界人権宣言に触れ、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等」との理念を強調。その上で、1959年の児童権利宣言の精神に照らし、子どもへの最善の保障が求められていると指摘した。
街宣では、日本政府が朝鮮学校を高校無償化制度の対象外としている現状について、「明確な差別」と批判する声が上がった。さらに、幼児教育・保育無償化制度からの除外も同様に問題だとし、制度開始から長年続く状況の是正を求めた。
また、国連の複数の人権機関が日本に対し是正を繰り返し勧告している点にも言及。参加者らは、国際基準に沿った人権保障体制の整備として、国内人権機関の設立や差別禁止法の制定、地方自治体による条例整備などの必要性を訴えた。
当日は、札幌市内の南区、中央区、豊平区、白石区のほか、近郊の江別市などから参加者が集まり、スタンディング形式で抗議活動を展開。退職教職員団体の関係者も加わり、通行人に対し理解を呼びかけた。
一方、北海道内の朝鮮学校では新学年が始まっており、教育現場の継続と安定を求める声も強まっている。市民団体は今後も街頭活動を継続し、差別のない教育環境の実現を目指す方針だ。
