第97回選抜高校野球大会の1回戦が3月20日に行われ、西日本短大付（福岡）、山梨学院（山梨）、東洋大姫路（兵庫）が初戦を突破した。
西日本短大付は大垣日大（岐阜）を6対0で下し、センバツ初勝利を挙げた。エース中野琉碧（3年）が完封の快投を見せ、チームを牽引した。4回にチーム初安打から3点を先制し、5回にも2点を追加。7回には斉藤大将（3年）が大会第1号となるランニングホームランを放ち、試合を決定づけた。38年ぶり2度目の出場で、歴史的な勝利を飾った。
山梨学院は2023年センバツ王者としての実力を発揮し、天理（奈良）との強豪対決を5対1で制した。3回に1点を先制されたが、4回に鳴海柚莱（3年）が2点適時二塁打を放ち逆転。6回には連続押し出しで2点を加え、9回にもダメ押しの1点を奪った。投手陣は3人の継投策で相手打線を封じ、3年連続の初戦突破を決めた。
東洋大姫路は21世紀枠の壱岐（長崎）と対戦し、7対2で逆転勝ちを収めた。1回に先発・阪下漣（3年）が2点を奪われ、わずか1回で降板する波乱のスタートとなったが、打線が奮起。4回に1点を返し、5回には3本の長打を含む5安打で一挙5得点。試合をひっくり返し、昨秋の近畿王者としての底力を見せつけた。東洋大姫路にとっては2008年以来、17年ぶりのセンバツ勝利となった。
21日には大会第4日として、1回戦3試合が予定されている。
