宮内庁は4月1日から公式YouTubeチャンネルを開設し、動画配信を開始すると明らかにした。これまでInstagramを通じて発信してきた両陛下の活動や皇居に関する情報を、今後はYouTubeでも広く届けていく方針。
YouTubeチャンネルでは天皇皇后両陛下の活動を中心に、皇居の自然や関連行事の様子なども動画で紹介する。公開されるコンテンツは基本的にInstagramと同様だが、YouTubeの特性を活かし、Instagramでは尺の関係で配信できなかった天皇陛下の記者会見映像なども含まれる予定。
発信は4月1日午前10時から開始され、すでにInstagramで公開済みの動画も掲載される。なお、YouTubeチャンネルのコメント欄は書き込みができない設定にするとしている。
宮内庁は昨年からInstagramでの情報発信を本格化させており、現在フォロワー数は191万人に達している。しかし若年層のフォロワー比率は全体の17%にとどまっており、今回のYouTube活用はより幅広い世代への情報発信強化を狙ったものとみられる。
こうした取り組みに対応するため、宮内庁は2023年4月に広報室を新設。2024年度予算では約2700万円を広報関連に計上し、4月からはYouTubeやInstagramの運用を担う職員を3人増員する。
