小泉進次郎農林水産大臣はこのほど、能登への出張の往復時間を活用し、コメ農家を対象に農水省が実施したアンケートに寄せられた意見を精査したことを明らかにした。
今回のアンケートには約1200件の回答があり、特に60代の農家からの回答が多く、10代から80歳以上まで幅広い年代層の声が集まった。
小泉大臣によると、「地域計画や農林センサスがすでにあるのに、別途アンケートを実施する意義があるのか」との指摘も寄せられたが、「地域計画では個々の農家の具体的な声までは吸い上げられない。農林センサスも5年に一度のみで、生の声を迅速に把握するために今回の調査は重要だ」と述べ、アンケートの意義を強調した。
また、インターネット調査に対して「高齢農家には適さないのでは」という懸念もあったが、実際には高齢層からの回答も数多く寄せられており、今後もこのような現場の声を直接聞く機会を設ける方針を示した。
小泉大臣は「要望書のように整えられた表現ではなく、生の声を政策に活かしていく」と述べ、引き続き協力を呼びかけている。
