G7外相会合を終えた後、マルコ・ルビオ米国国務長官、アナンド・カナダ外相、ヴァーデフール・ドイツ外相と立て続けに二国間会談が行われた。各国外相との協議のテーマは、ウクライナ情勢、対中政策、クワッドやIP4構想を巡る安全保障協力などに集中した。
スホーフ・オランダ首相への表敬訪問も行われ、G7の一体性を再確認する場となった。首脳・外相との連携強化に向け、発言は一致を示す形となった。
午後にはNATOと日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国を加えた「NATO+IP4」構成国による会合に出席。ここではインド太平洋地域での安全保障協調やサプライチェーン強靭化、海洋安全保障が焦点となった。特に日韓両国との協議では、北朝鮮問題や中国の海洋進出を念頭に具体的な支援協力案が論じられた。
外交政策を巡る連携強化を旗印に、今回の一連の会談はバイデン政権の対外戦略推進を示すものと位置づけられる。今後、NATO+IP4会合では共同声明の採択や実務レベルの協議開始、次回首脳会議に向けた具体的な協力スキーム整備が見込まれている。
