熱中症の頭痛にロキソニンはNG? 専門医「原因が異なる」

熱中症による頭痛に対し、解熱鎮痛剤「ロキソニン」の服用は避けるべきか──。SNS上で「熱中症にロキソニンは危険」とする投稿が拡散되는中、日本一暑い街として知られる埼玉県熊谷市の専門医が注意を呼びかけている。

埼玉慈恵病院の副院長で熱中症を専門とする藤永剛医師は、「ロキソニンは熱中症の頭痛には適さない」と明言する。藤永医師は、熱中症による頭痛は風邪やインフルエンザなど感染症によるものとは発生メカニズムが異なると説明した。

感染症に伴う頭痛は、体内の炎症反応による発熱や痛みに起因するため、ロキソニンのような非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が有効とされる。一方、熱中症の場合は、体温調節機能の破綻による「熱蓄積」が主因であり、ロキソニンによる熱の抑制が体内の熱放散を妨げる恐れがあるという。

さらに、ロキソニンは腎臓への負担が大きく、熱中症に伴う脱水状態では急性腎障害を引き起こすリスクも高まる。藤永医師は「脱水の兆候がある場合には、NSAIDsの使用は慎重にすべき」と警鐘を鳴らす。

熱中症の初期対応としては、涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給することが第一。頭痛が強い場合は冷却によって症状が改善することもあるため、市販薬に頼る前に、体の冷却と水分補給を優先することが望ましい。

症状が改善しない場合や、吐き気、意識混濁などの重篤な兆候がある場合は、速やかに医療機関を受診することが求められる。

藤永医師は「熱中症は単なる暑さによる不調ではなく、命に関わる病態であることをもっと認識してほしい」と訴えている。

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