第51回を迎えた「東京大塚阿波おどり大会」が8月23日夜、東京都豊島区大塚で盛大に行われた。連日35度を超える厳しい暑さの中でも、数千人の観客と地域住民が集まり、伝統の踊りと音楽で夏の夜を彩った。
開幕式には、先の都議選で当選した谷きみよ都議が参加し、オープニングの行進を共にしながら地域との連帯を強調した。演奏は十文字高校ブラスバンドが務め、その後、大塚合同連、桃李連、豊島区役所連(高際豊島区長も参加)、大塚商興連などが次々と登場し、観客を魅了した。
祭りでは、舞台と通りを行き来しながら様々な踊りや演奏が繰り広げられ、「ヤットサー」の掛け声が響くたびに観客の熱気も一段と高まった。観覧した市民からは「真夏の暑さを吹き飛ばすような力強い祭りだ」との声が上がった。
東京大塚阿波おどりは1970年代に始まり、半世紀以上続く豊島区の夏の風物詩として定着している。地域経済の活性化と住民の交流の場としての役割を担い、今年も盛況のうちに幕を閉じた。
関係者は「猛暑にもかかわらず多くの方に楽しんでいただけて感謝している。これからも地域文化を受け継ぎ、発展させる祭りにしていきたい」と語った。
