戦後80年・日韓条約60年記念　在日コリアン・ミュージアムフォーラム開催へ

戦後80年、日韓国交正常化60年を迎える2025年、在日コリアンの歴史継承と共生社会の未来を考えるフォーラムが11月9日、大阪公立大学森之宮キャンパスで開かれる。

「在日コリアン・ミュージアムフォーラム～歴史の継承と豊かな共生の未来へ～」と題した本イベントは、午後2時から5時まで、同キャンパス11階1112教室で開催される。参加は無料で、事前申し込みは不要。

フォーラムは二部構成。第一部では、笹の墓標強制労働者博物館や高麗博物館、多文化共生をめざす川崎歴史ミュージアム、滋賀人歴史館、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会など、各地のミュージアムの取り組みと現状が報告される。

第二部のシンポジウムでは、在日コリアンミュージアムの意義と今後の役割をテーマに議論が交わされる。登壇者は、李成市（在日韓人歴史資料館館長）、伊地知紀子（大阪コリアタウン歴史資料館副理事長）、勝博樹（ウトロ平和祈念館館長）、金信植（神戸在日コリアンくらしとことばのミュージアム館長）が名を連ね、コーディネーターは郭辰雄（コリアNGOセンター代表理事）が務める。

開催趣旨では、植民地時代から日本で暮らしてきた在日コリアンの歴史と地域での暮らしを後世に伝える在日コリアンミュージアムの役割を強調。日本と朝鮮半島の交流史や強制労働の歴史などを伝える取り組みが、次世代に豊かなアイデンティティを育み、多文化共生社会を築くうえで重要な課題であると訴えている。