冷戦期の文化運動として知られる「文化自由会議(CCF)」を東アジアの視点から再検討する国際研究集会が、12月21日に東京・筑波大学東京キャンパス文京校舎で開かれる。対面とオンラインを併用するハイブリッド方式で実施され、参加費は無料。
プログラムは正午の開会から午後6時まで続く。冒頭では武蔵大学の渡辺直紀が趣旨説明を行い、続いて関東学院大学の神谷光信が日本文化フォーラムと日本文化会議の組織的特徴について発表する。
韓国側からは韓国芸術総合学校のチェ・ジングが登壇し、反共主義的ハイカルチャーの美学を手掛かりに、雑誌「思想界」や「世代」に見られる文化自由会議の遺産を分析する予定だ。
午後の部では、専修大学の越智博美がフィリピンにおける新批評と非政治性の政治を論じ、高麗大学のパン・ジェヨンが冷戦期日本の中道右派知識人と文化自由会議のつながりを検討する。
最後のセッションでは、筑波大学の吉原ゆりが東アジアにおける文化自由会議関連資料の比較研究の可能性を文学中心に考察する。
会場は地下鉄茗荷谷駅から徒歩数分の講義室で、オンライン配信も同時実施される。主催者は、冷戦文化史と東アジア地域研究の交差点を照らす試みとして、多様な視点の議論に期待を示している。
