<関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会>が主催するセミナーが、「甲午農民戦争から関東大震災へ」をテーマに開講される。関東大震災時の朝鮮人虐殺を、1923年という単発の出来事ではなく、日本帝国が朝鮮侵略の過程で積み重ねてきた国家暴力の帰結として捉え直す問題意識が背景にある。
近年の研究と市民的議論では、甲午農民戦争期に顕在化した武力介入と弾圧、植民地支配下での暴力が連続し、最終的に1923年のジェノサイドへと至った構造が注目されている。こうした認識は、日本の高麗博物館と、韓国の記憶と平和のための1923歴史館が、関東虐殺105年に向けて準備する日韓共同展示「甲午農民戦争と関東朝鮮人虐殺」の主題とも重なる。
セミナーでは、神奈川実行委員会主催の行事で発表された、愼蒼宇博士の著書『朝鮮植民地戦争』を一次テキストとして採用。専門研究者と市民研究者が同じテーブルに着き、歴史の連続性を検証する。
開催は毎月第3水曜日の夜。参加者は大学進学直後の若者から高齢世代まで幅広く、20代から80代までの世代横断型の学びの場となる。韓日市民が同時に参加し、対話を通じて歴史認識を深める点が特徴だ。
開講日は2026年1月21日。定員は20人。序文は高麗博物館が担当し、第1章・第2章の発題は成周賢(1923ジェノサイド研究所長)が行う。逐次通訳は劉時京(1923歴史館運営委員)が務める。
国家暴力の歴史を国境と世代を越えて検証するこの試みは、不安と同時に大きな期待を集めている。市民の対話が、歴史理解を更新する場となるかが注目される。
「甲午農民戦争から関東大震災へ」──国家暴力の連続性を問う市民セミナー始動
