ドナルド・トランプ米大統領は2日、自らが運営するSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じ、イラン国内の主要な橋梁が爆撃により崩落する映像を投稿した。トランプ氏は映像と共に「手遅れになる前に交渉に応じろ」と記し、拒否すればさらなる壊滅的打撃を加えるとの警告を発した。
公開された約10秒間の映像には、テヘラン西部のカラジ近郊に位置する「B1橋」が直撃を受け、黒煙を上げて崩れ落ちる様子が収められている。同橋は高さ132メートルを誇るイラン国内で最も高い橋の一つであり、物流の要衝として知られている。
トランプ氏は「イラン最大の橋が崩れ、二度と使えなくなるだろう」とした上で、「今後、さらに多くの事態が待ち受けている。偉大な国家になれるはずだったすべてが消え去る前に、交渉すべきだ」と主張。前日の国民向け演説で宣言した「イランを石器時代に戻す」という警告が、口先だけではないことを誇示した。
米ニューヨーク・タイムズ紙は、標的となった橋が軍専用か一般開放されていたかは不明だとしつつ、軍事作戦に利用されるインフラは国際法上の合法的攻撃対象になり得ると指摘。一方で、専門家の分析として「橋梁の破壊は、純粋な軍事的利益というよりも、映像コンテンツとして公開することでイラン国民と指導部を心理的に追い詰め、交渉の席に着かせるための戦略的演出(ショー)」である可能性が高いと伝えた。
トランプ氏が予告した「今後2〜3週間の大攻勢」の幕開けとも取れる今回の爆撃映像公開は、国際社会に大きな衝撃を与えている。ホワイトハウスが設定した事実上の交渉期限が迫る中、イラン国内の電力網や通信網など、市民生活に直結するインフラへの同時多発的な打撃が現実味を帯びてきた。
