韓国・済州航空の旅客機事故が発生したことで、年末年始の旅行需要が冷え込む兆しを見せている。事故機種「B737-800」を巡る不安が拡大し、他の格安航空会社(LCC)にも影響が波及している。
済州航空は事故発生直後、キャンセル手数料の免除措置を発表したが、不安が収まらずキャンセルが続出。さらに、事故翌日には同型機の機体不良による引き返しも発生し、航空業界全体の信頼性が問われる事態となった。
専門家はB737-800型機自体の安全性を評価しているが、旅行者の間では搭乗機種を避ける動きが広がっており、年末の旅行需要全体に深刻な影響を与えている。また、為替相場の悪化や国内情勢の混乱も重なり、海外旅行需要の減少が懸念されている。
旅行会社は「新規予約の減少がさらに進む可能性がある」との見方を示し、航空業界全体に暗い影を落としている。
