秋葉国家安保局長交代へ、後任に岡野外務次官有力

日本政府は、外交・安全保障政策の総合調整を担う国家安全保障局(NSS)の秋葉剛男局長(66)を交代させる方向で調整を進めている。後任には岡野正敬外務事務次官(60)が有力視されていることが、6日、政府関係者の話で明らかになった。

秋葉氏は、外交・安保政策の長期指針である「国家安全保障戦略」(NSS)や関連する3つの重要文書の改定を主導してきた人物だ。その在任中、米国や中国をはじめとする主要国との外交関係構築に貢献した。今回の交代は、20日に予定されるトランプ次期米大統領の正式就任を前に、日米関係の新たな基盤を築く意図があると見られている。

秋葉氏は2021年7月、スガ内閣のもとで第3代国家安保局長に就任。以前は外務省で総合外交政策局長、外務審議官、事務次官などの要職を歴任した。スガ内閣、岸田前首相、そして現在の石破茂首相のもとで、外交・安保政策の中核を担ってきた。

後任候補として有力視される岡野正敬外務次官は、外務省で国際法局長や総合外交政策局長を務めた後、岸田政権では外交担当の官房副長官補として活躍した経験を持つ。その豊富な外交経験と指導力が今回の人事の背景にあるとされている。

日本政府は、2月以降に予定される石破首相の訪米や日米首脳会談を見据え、外交・安保分野での体制強化を図る構えだ。

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