12歳のゲーム実況YouTuber・Tarouが「中学校には進学しない」と公言した選択が注目を集めている。オンラインゲーム「フォートナイト」の世界大会出場を目指し、1日9〜11時間の練習時間を確保するための決断だという。
Tarouは小学校2年から実況を始め、現在のYouTube登録者数は19万人超。人気ゲーム実況者としての地位を築いている。
Tarouの選択は家族ぐるみでの決断だった。母親は受験を重ね海外大学を経て起業、父親は筑波大附属駒場中高から東大法学部に進学という、いわゆる「エリート家庭」出身。父は「祖父母も両親も東大出身で、東大進学が当たり前の環境だった」と語る。
そんな一家は、青山のタワーマンションから人口千数百人の山間の村へ移住。Tarouが小学1年の時に、都会の喧騒を離れ「家族で向き合う暮らし」を選んだ。現在は祖母の持ち家で自然に囲まれた生活を送っている。
小学校時代はインターナショナルスクールに通っていたTarouだが、「村での生活は楽しい。自然が多く、学校の友達も優しい」と話す。
中学には通わないが、運動や学習は家庭で継続。毎日散歩やストレッチ、週1〜2回の強度の高い運動も取り入れているという。睡眠時間も「最低10時間を確保」と両親は徹底。父は「競技としてゲームに取り組むには集中力が不可欠。睡眠不足は致命的」と語る。
将来を「フォートナイトの世界大会出場」と定め、徹底した自己管理のもとで歩み出したTarou。教育や進路の在り方が多様化するなか、異例の選択を支える家族の姿勢に、賛否と関心が集まっている。
