石破茂首相が昨年10月に就任して以降の約7カ月間における会食相手を調査したところ、古くからの友人や、自民党総裁選で支援を受けた議員ら、いわゆる「身内」との交流が目立つ傾向にあることが明らかとなった。
官邸関係者によると、与党幹部や自民党議員などとの「公務としての会食」も行っているものの、「首相の交友関係は広くなく、昔からの付き合いを非常に大切にしており、息抜きとしての意義も大きい」と指摘する。
具体的には、石破氏が以前勤務した旧三井銀行時代の元同僚や、母校である慶応大学の法律サークルの同期生ら、長年の友人が多い。さらに、岩屋毅外相や自民党の旧石破派所属議員、中谷元防衛相など、自民党総裁選を通じて支援を受けた議員らや、閣僚との定期的な会食も見られる。
一方、国会対応や政権運営を協議するため、自民党の森山裕幹事長や坂本哲志国対委員長、公明党の斉藤鉄夫代表など与党幹部との会合も定期的に開催している。3月には、「党総裁として慰労する目的」で自民党衆院1期生を公邸に招待し、会食を行ったが、この際1人当たり10万円相当の商品券を土産として配ったことが政治資金規正法に抵触する可能性が指摘されている。
