大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は10日、新たなPR画像や動画を公開した。公式キャラクター「ミャクミャク」が登場するアニメ放映も発表し、課題となっている開催機運の盛り上げを狙う。
今回公開されたPR画像は、万博のシンボルである大屋根(リング)をモチーフにした4種類。大阪湾に浮かび上がる幻想的な光景などを撮影し、「ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。」のキャッチコピーを添えた。今月中旬からポスターや電子看板として全国の駅や商業施設に掲示される予定だ。
動画では、ミャクミャクとサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が共演。万博の魅力をアピールする内容で、SNSなどを通じて発信する。さらに、ミャクミャクが主人公のアニメ「はーい!ミャクミャクです」も、3月3~6日にNHKで全国放映されることが決定。1話2分、全8話の構成で、35億年前に誕生したミャクミャクが「いのち」や「地球の未来」について語るストーリーとなっている。
万博協会は同日、大阪市内で経済団体トップらによる「機運醸成委員会」を開催。前売りチケットの販売が目標の1400万枚に対し、約774万枚(5日時点)にとどまっている現状を受け、3月に予定していたPRの重点期間を1か月前倒しする方針を確認した。
また、石破首相が導入を表明した「当日券」についても議論が交わされた。委員長を務める関西経済連合会の松本正義会長は会合後、「もう何でもありで、必死にチケットを売る。様々な施策を打ち出し、開幕が近づけば行きたいという機運が高まるはず」と強調。万博成功に向けた巻き返しを図る考えを示した。
