経済誌「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社発行)が、2月17日発売予定だった最新号の販売を取りやめた。フジテレビのスポンサー企業を対象とした広告出稿方針に関するアンケート結果を掲載する予定だったが、企業名と回答内容が入れ替わる誤植が見つかったためだ。
誤植発覚で販売中止に
ダイヤモンド社は14日、取材に対し「すでに全国の書店への搬入作業を進めていたが、販売はしない」と発表した。定期購読者には誤植を含んだ状態の雑誌がすでに郵送されており、同社は17日に公式ホームページで販売中止の告知と正しい内容を掲載する予定だ。
この号では、フジテレビへの広告出稿について企業の方針を調査し、436社を対象にアンケートを実施。そのうち約300社の回答を見開きページで紹介する予定だったが、企業名と回答が一致していないことが編集部のチェックで発覚した。
初の発売取りやめ
ダイヤモンド社によると、同誌の歴史の中で発売直前の取りやめは初めての対応だという。一般社団法人日本雑誌協会のデータによると、2024年第4四半期の「週刊ダイヤモンド」の発行部数は1号あたり約7万2000部に上る。
今回の販売中止は、同誌の信頼性に関わる重大な問題として、編集部の対応が注目されることになりそうだ。
