[コラム] 小さな地球村―秀明大学異文化交流会の記録

私は秀明大学に着任して2年目の教員である。組織に長くいると、その中にある「当たり前」が見えにくくなることがある。しかし私には、着任早々からこの大学に足りないものがはっきりと見えた。それは、留学生と日本人学生との交流の場であった。

現在、秀明大学には300名を超える留学生が在籍している。しかし、両者の間に深い交流があるとは言い難い。同じキャンパスにいても、互いに距離を感じ、接点を持たずに過ごしているように思えた。

そこで私は、着任初年度から「異文化交流会を開きたい」と強く思うようになった。昨年は実現できなかったが、今年は26名の学生と教職員とともにプロジェクトを本格始動させた。1か月前から毎週会議を重ね、準備を進めてきた。

当日は、学生たちが緑色のベストを揃え、会場設営や装飾、プロジェクターの設置、音楽プレイリストの準備、料理の配膳までを見事にこなした。各国に関するクイズや紹介で会場、ハンドアーチェリー大会は熱気に包まれた。

最も心に残ったのは、学生たちの表情だった。初めて他国の学生と会話したという声や、笑顔で写真を撮る姿、互いの文化を楽しそうに紹介し合う場面があちこちで見られた。教職員も皆、満足そうな表情を浮かべていた。

この交流会は単なるイベントではない。多文化共生社会を生きる私たちにとって、「違いを知ること」「理解し合うこと」がどれほど重要であるかを実感する機会であった。外国人は「他者」ではなく、共に生きる「隣人」である。

この経験を通じて、私は改めて教育機関の役割を考えさせられた。学問だけでなく、人と人が共に暮らす術を学ぶ場所であるべきだと。そして人を集めるということが、いかに大きな信頼と労力を必要とするかも、今回の経験で痛感した。

来年はさらによい交流会ができるよう、今回の反省を生かしていきたい。ともに汗を流してくれた学生と教職員の皆さんに、心から感謝を伝えたい。私たちは、小さな奇跡を共に創り上げたのだから。

ソン ウォンソ(Wonsuh Song, Ph.D.)
秀明大学 専任講師 / NKNGO Forum 代表

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