「たとえ明日世界が滅びることを知ったとしても、私は今日リンゴの木を植える」――マルティン・ルターの言葉は、絶望の只中にあっても希望を抱き行動する人間の強さを象徴する。現代はAIやロボット技術の急速な進展により、私たちの価値観や生き方が大きく揺さぶられる時代だ。
東京大学は2027年に創立150周年を迎える。この節目にあたり開催される公開講座では、技術革新がもたらすパラダイムシフトを多角的に検討し、人間の在り方と生き方を改めて見つめ直す機会を提供する。講座では人文科学から自然科学、さらに社会制度や倫理に至るまで幅広い分野の専門家が議論を繰り広げる予定だ。
変化の時代に、私たちはどのような「リンゴの木」を植えることができるのか。未来が加速度的に変貌する中で、人間はどのように存在し、どう生きるべきか。東大は市民と共にその問いを考える場を開き、次の150年に向けた知的探求を進めようとしている。
