御木曳盛況の中、G7伊勢志摩サミット10周年フォーラム開催 地域活性化と国際視野の継承を議論



【伊勢・志摩】式年遷宮に向けた御木曳行事が各地で盛況となる中、伊勢市と志摩市で地域伝統や国際交流の意義を再確認する行事が行われた。

午前中は、内宮御正宮の御扉木用材を運ぶ「慶光院曳き」と呼ばれる特別な御木曳が実施された。慶光院は戦国時代に中断されていた式年遷宮の復活に尽力したことで知られ、その縁から特別な役割を担っている。当日は神宮大宮司や小宮司、慶光院家関係者らも参加した。

その後、伊勢市岡本町で行われた御木曳にも参加。休憩時間には三重県に本社を置く井村屋の「あずきバー」が振る舞われた。また、絵本作家ユニットの tupera tupera と交流し、今夏開催予定の 伊勢大花火大会 のTシャツデザインを担当したことなどについて話を交わした。

さらに吹上町や北浜連合なども訪問し、地域住民らと交流。それぞれの町が独自の伝統や文化を受け継いでいることを実感したという。

午後には志摩市へ移動し、2016年5月26、27日に開催された G7伊勢志摩サミット の開催10周年を記念するフォーラムに出席した。

フォーラムでは、サミットで初の女性総料理長を務めた 樋口宏江 や、当時外務省でサミット運営に携わった 滝崎成樹 らとパネルディスカッションを実施。開催当時、伊勢神宮で各国首脳の植樹行事を手伝った当時の小学生2人も参加した。

そのうち1人は中学時代に短期留学へ挑戦し、もう1人は大学で外国語を学んでいるといい、サミットでの経験が国際的な視野を育む契機となったことが紹介された。

また、知事時代に実施していた県民アンケートの結果にも言及。2013年の神宮式年遷宮と2016年のG7伊勢志摩サミット開催年は県民の幸福実感度が高まる傾向がみられたとし、「地域の情報発信が進み、観光客が増加するなど、『選ばれる場所』になることが住民の幸福度向上につながる」との分析を示した。

その上で、「さまざまな分野で地域が選ばれる場所となるよう取り組んでいくことが重要だ」と呼びかけた。

フォーラム終了後は、志摩市内の自動車整備、建設・建築、観光、塗装、食品など幅広い業界関係者と意見交換を行い、中東・イラン情勢が地域経済に及ぼす影響について聞き取りを実施した。

参加者からは、国全体として石油やナフサの一定量は確保されているものの、メーカーや卸売業者への供給が十分に行き渡っていない現状や、先行きの不透明感への懸念が示された。今後のエネルギー価格や供給動向を注視しながら、政府による継続的な対応が求められている。

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