宮崎県日向市は、古代に朝鮮半島などから日本へ渡来した人々の歴史と地域文化を見直す「第22回 渡来人の里フォーラム」を6月21日に開催する。
主催者が公開したポスターによると、今年のテーマは「古代歴史ロマンで地域づくりⅡ ~高麗郡再発見~」。会場は日向市文化体育館「ひだかアリーナ」で、午後1時から午後3時30分まで行われる。入場は無料で、定員は800人となっている。
今回のフォーラムは、日向市市制施行35周年および高麗郡建郡1300年を記念して企画された。古代日本の形成と発展において渡来人が果たした役割を再検証し、地域の歴史的ルーツを掘り起こすことを目的としている。
第1部では歴史漫画家の里中満智子氏が「歴史上の人物に命を吹き込む物語の力」と題して講演を行う。里中氏は日本を代表する歴史漫画家として知られ、多くの作品を通じて歴史や文化の魅力を発信してきた。
続く第2部では「古代歴史ロマンで地域づくりⅡ ~高麗郡再発見~」をテーマにトークセッションを開催。高麗郡の歴史的意義や、渡来人文化を地域振興や観光資源として活用する可能性について議論が行われる予定だ。
ポスターには桓武天皇や聖武天皇などのイラストが描かれており、古代日本の王権形成における渡来人の影響にも焦点を当てている。主催者側は、古代の人的・文化的交流を通じて築かれた歴史を地域資産として再評価したい考えだ。
近年、日本各地では渡来人文化や古代の日韓交流史を地域振興に活用する取り組みが広がっている。今回のフォーラムも、地域の歴史的アイデンティティーを見直し、新たなまちづくりにつなげる試みとして注目されている。
同フォーラムは日向市、高麗1300関係団体、日本渡来人学会などが主催し、日向市教育委員会や観光関係団体などが後援する。古代東アジア交流の歴史を地域の視点から考える機会として、多くの関心を集めそうだ。
