グリーンランドを訪れる北極探検ツアーが、日本の旅行市場で注目を集めている。美しい景観を眺めるだけではなく、手つかずの自然や極地の生態系を体験できる「エクスペディション・ツーリズム(探検型旅行)」への関心が高まっているためだ。

参加者はナショナル ジオグラフィックのナチュラリストとともに、人の足跡がほとんど残されていないツンドラを歩き、北極特有の植物や太古の地質について学ぶプログラムに参加する。北極圏はホッキョクグマの生息地でもあるため、ハイキングには武装した専門スタッフが同行し、安全を確保している。

氷河から流れ落ちる滝や広大な極地の風景を間近で体験できることに加え、「世界でも限られた人しか訪れることのできない場所を歩く」という希少性が、この旅の最大の魅力となっている。

日本では近年、団体観光よりも自然や文化を深く体験する高付加価値型旅行への需要が拡大している。特にシニア層や富裕層を中心に、北極や南極、アラスカ、ガラパゴス諸島などを目的地とする探検旅行への関心が高まっている。

また、SNSでは雄大な氷河やツンドラ、野生動物との遭遇などが数多く紹介され、若い世代にも「一生に一度の体験」として人気が広がっている。

旅行業界では、今後も環境保全や自然学習の要素を取り入れたエクスペディション・ツーリズムが、プレミアム旅行市場をけん引する分野の一つになるとみられている。

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