高市首相、全国戦没者追悼式で「戦争の惨禍を二度と繰り返させない」終戦から81年を迎えた8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京・日本武道館で開かれ、高市早苗首相が式辞を述べた。天皇、皇后両陛下が臨席し、遺族や各界の代表者らが戦没者を追悼した。高市首相は、先の大戦で約310万人の日本人が命を失ったことに触れ、戦場で亡くなった人々のほか、広島、長崎への原爆投下、各都市への空襲、沖縄戦などによる犠牲者、終戦後に海外で亡くなった人々に哀悼の意を示した。また、現在の日本の平和と繁栄について「戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れません」と述べ、戦没者に敬意と感謝を表した。海外などに残され、いまだ帰還していない戦没者の遺骨については、一日も早い帰還に向け「国の責務として全力を尽くしてまいります」と表明した。戦後の日本の歩みについて、高市首相は「我が国は一貫して、平和を重んじる国家として歩みを進め、世界の平和と繁栄に貢献するために力を尽くしてまいりました」と強調。「戦争の惨禍を、二度と繰り返させない」とし、戦後81年を経ても、この誓いを世代を超えて継承していく考えを示した。さらに今後の日本の国際的な役割について「日本は、各国が直面している様々な課題の解決に向け、重要な役割を果たせます」と述べ、「インド太平洋の輝く灯台として、頼りにされる国になれます」と訴えた。一方、2025年の全国戦没者追悼式では、当時の石破茂首相が「あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません」と述べ、「反省」という言葉を13年ぶりに首相式辞に盛り込んでいた。今回の高市首相の式辞では「反省」との表現は使われなかった。全国戦没者追悼式は毎年8月15日に政府主催で行われている。戦後81年となった今年も、戦没者を悼むとともに、戦争の記憶を次世代にどう継承していくかが改めて問われる機会となった。

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